うさぎモチーフの意味

うさぎモチーフは、アクセサリーや雑貨などのデザインでも人気ですよね。大きな耳につぶらな瞳、かわいいうさぎは、私たちの身近にあるラッキーモチーフの一つです。

うさぎモチーフ

うさぎは、日本だけでなく世界中で縁起のいい動物として愛されていて、実に様々な逸話に登場しています。この記事では、うさぎモチーフの意味や、世界各国で語り継がれている、うさぎについての伝承や物語を紹介します。

「幸運を運ぶ縁起物」とも呼ばれるうさぎの魅力について迫ってみましょう!

うさぎモチーフの意味一覧(簡略)

「幸運」や「商売繁盛」:うさぎは運がついている月(ツキ)にいることから。

「飛躍」や「向上」:うさぎはぴょんと大きく前に飛ぶことから。

「子宝祈願」や「繁栄」:うさぎは多産で生命力のシンボルであることから。

「お守り」や「魔除け」:うさぎの足には不思議な力が宿ると信じられ、持ち歩かれたことから。

「縁結び」:因幡(いなば)の白ウサギの伝説から。

「長寿」:中国では、うさぎのいる月には不老長寿の薬があると信じられていたことから。

幸せを運んでくれそうな、すてきな言葉ばかりが並んでいますね。

以上が、うさぎモチーフの意味一覧です。これらの由来を詳しく知りたい方は、引き続き記事を読み進めてみてくださいね!

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うさぎはツキ(月=運)のある動物

月と兎

日本では、お月様にうさぎが住んでいるといわれていました。その伝承は、前世の物語を説いたインドの仏教説話『ジャータカ』にみられ、日本では平安時代の「月の兎」として受け継がれ、由来となっています。

■語り─
昔、きつねと猿とうさぎがいました。3匹は自分たちが獣なのは、前世で悪いことをしたからだと考えました。だから、現世では良い行いをしようとしました。

ある時、3匹はお腹を空かせている老人と出会いました。3匹は老人を助けてあげようとしました。

きつねは魚を取ってあげました。猿は木に登って木の実を取ってあげました。うさぎは何か食べられるものを探し歩きましたが、結局、何も得ることができませんでした。だから、うさぎは自分を食べてもらおうと、自ら焚火へと飛び込んで死んでしまいました。

老人の姿をしていた神様は、慈悲深いうさぎの行いを後世へ残すために月へと昇らせました。人々は月を見るたびに、このうさぎのことを思い出すようになりました。
■─

こうして「月にいるうさぎ」が生まれました。中国やインドなどのアジア圏でも、同じように「月には兎がいる」と伝えられています。また不思議なことに、メキシコやメソアメリカ(中央アメリカ北西部)のネイティブインディアンの伝説にも、月と兎の関係性が語り継がれています。

神秘的で美しい月は、ツキを呼ぶ幸運の象徴であり、願い事が叶うとも信じられていることから、そこに住むうさぎもまた、運を運び込む動物とされています。

願い事が叶う三日月

うさぎは飛躍の象徴

うさぎは、ぴょんぴょんと、元気よく飛び跳ねて前へ前へと進んでいく動物です。跳躍することは、高みへと昇っていくことでもあります。

そのことから、うさぎは物事を飛躍させたり、運気を向上させたり、発展や成長を連想させる縁起のいいシンボルとなりました。

うさぎが干支となる卯年では、景気の回復が期待されるほどです。

うさぎが飛び跳ねる

うさぎは子宝祈願のシンボル

うさぎは繁殖力が強い動物です。生後数か月で性成熟を迎え、年中発情期があります。

母うさぎは、一度に5~10羽もの仔うさぎを出産することがあり、さらに重複妊娠もします。

過酷な自然界において、うさぎは天敵に捕食されやすい草食動物なので、できるだけ仔をたくさん残すことで種の存続を保ってきました。

このように多産で繁殖力が強いことから、うさぎは繁栄や生命力のシンボルとされています。

うさぎの家族

日本では、京都市の左京区・岡崎にある「岡﨑神社」が通称「うさぎ神社」と呼ばれています。こちらの神社ではうさぎモチーフの像や装飾、おみくじなどがあります。その中でも、黒御影石で作られた「子授けうさぎ像」のお腹をさすれば、子宝に恵まれたり、安産になると信じられています。

海外では、キリストの復活祭であるイースターのシンボルとして、卵(エッグ)とうさぎ(バニー)をモチーフとした装飾や料理、グッズがあります。いずれも生命の誕生や繁栄をイメージさせるため、キリストの復活を祝う物としてぴったりというわけです。英語圏やドイツでは、うさぎモチーフのチョコレートを作り、お祝いする習慣もあります。

うさぎの後ろ足は幸運のお守り

イギリスやアメリカでは、ラビッツ・フットと呼ばれる「うさぎの後ろ足」を幸運のお守りとして持ち歩く風習がありました。携帯できるように留め具や金具などの飾りを付け、持ち歩きました。

うさぎの後ろ足を持ち歩くようになった起源には諸説あります。地下を巣穴にするうさぎは、冥界の精霊と交信できると信じられていたり、身の危険から素早く逃げ回ることができる足をお守りとした説もあります。

ラビッツ・フットは、かつては本物のうさぎの足が使われていましたが、現在はそれを模した作り物をチャームやキーホルダーなどにして、ファッションの一部として身に着けることの方が多いようです。

ラビッツ・フット

うさぎの縁結び

日本最古の歴史書といわれている古事記に「因幡の白ウサギ(素兎)」という神話があります。

■─
一羽の白うさぎが、島を渡るためにサメ(ワニ)を騙したことから、怒ったサメ(ワニ)に毛をむしり取られてしまい、丸裸になってしまいました。

海岸で泣いている白うさぎを見つけた出雲大社の祭神「大国主命(おおぬしのみこと)」は、白うさぎに「真水で洗い、ガマの穂にくるまりなさい」といいました。すると、みるみる毛が元通りになりました。

喜んだ白うさぎは、八神姫は兄神ではなく心優しい大国主命をお選ぶでしょう、と予言しました。その通り、大国主命と八神姫は結ばれることになりました。
■─

白うさぎは、二人の縁を繋いだ恋のキュービットとして語り継がれています。出雲大社の境内には、61羽ものウサギの石像があり、今日も来訪客の心を癒しています。

出雲大社

まとめ

うさぎモチーフの意味についての紹介はいかがだったでしょうか。

世界中で愛されている動物、うさぎには、古くから多くの伝説や昔話があります。その伝承に現れるうさぎのほとんどは、人に幸福をもたらすシンボルとして描かれています。

うさぎには、きっと人の心の琴線に触れる、ポジティブで大きな魅力があるんでしょうね。そして、うさぎモチーフは、かわいいだけでなく、とても縁起がいいのが嬉しいです。

ぜひ、いろいろなうさぎモチーフのアイテムを手に取ってみてくださいね。


うさぎとラッキーモチーフ

うさぎはかわいいだけでなく、とてもラッキーな動物で、もっともっと好きになってしまいますよね。

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