ホーランドロップの寿命や値段は？垂れ耳うさぎ

かわいい垂れ耳で人気、うさぎの種類「ホーランドロップ」についての紹介記事です。

ネザーランドドワーフと並び、うさぎブームを牽引している人気の品種「ホーランドロップ」は、キュートな垂れ耳と小さな体を持つ愛らしいうさぎですね。その特徴や性格、飼い方や値段、そして寿命など、その魅力をみていきましょう！

ホーランドロップとは

正式名称「ホーランド・ロップ」。英語では「Holland Lop」と書きます。

ウサギ科アナウサギに属するうさぎで、ブリーダーの手によって生まれたペット用の品種です。たらりと垂れた耳を特徴としており、垂れ耳うさぎの種類の中で最小種です。垂れ耳と、小さい身体が相まって、仔うさぎのような可愛らしい見た目をしており、うさぎ愛好家やブリーダーの間で特に人気の高い品種の一つとなっています。

ホーランドロップは、小さいことから「ミニ・ロップ（Mini Lop）」とも呼ばれます。

垂れ耳うさぎのネックレス

ホーランドロップの飼い方は？

ホーランドロップを家族として迎えたら、愛情をたっぷり注いで大切に育ててあげたいですね。飼育する上で、気を付けなければならない点はあるのでしょうか。

食事

ホーランドロップの食事（餌）には、主食として牧草を与え、栄養補給としてペレットをバランスよく与えましょう。

牧草は、一般的にイネ科やマメ科のものがよく販売されています。牧草には、一番刈り、二番刈り、三番刈りなどがあります。一番刈りは硬めですが栄養価が高く、二番刈り、三番刈りとなるほど柔らかくなります。成長期など仔うさぎの時は、できるだけ高栄養の牧草を与えるのが一般的です。大人になった後は、栄養を取りすぎることも病気の要因となりえますので、栄養過多にならないように気を付けます。

その他、野菜（人参・ブロッコリー・小松菜・キャベツ・さつまいも・大根の葉など）や果物（いちご・りんご・バナナ・ぶどうなど）などをあげることもできますが、その際はペレットの量を減らしたりし、全体量として食べ過ぎないように調整します。ホーランドロップが太ってしまわないよう、飼い主が体重管理しましょう。

野菜や果物の中には、うさぎに与えてはいけない種類もありますので、しっかりと調べてから、うさぎに与えていい食べ物だけ与えるようにしてください。

img@チモシーのチカラ

たれ耳のお手入れ

ホーランドロップは、垂れ耳をしていますので耳の中に湿気が溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境にあります。そのため、耳のお手入れをしてあげることが必要になります。耳垢が多かったり、耳をかゆがっていたり、変な匂いがするなど、異変や症状に気付いたら動物病院で診てもらいましょう。

ホーランドロップの耳掃除は、垂れた耳をめくり、ベビーオイルを少し付けたガーゼや綿棒などで優しく拭いてあげます。道具を嫌がる時は、指などで拭いてもよいです。うさぎの耳は神経が通っており、とてもデリケートな部分ですので、繊細に優しく扱いましょう。

img@Candeer ガーゼ

ブラッシング

ホーランドロップは短毛種ですが、毛皮が厚く毛量も多めですので、ブラッシングで毛をといであげましょう。猫であれば飲み込んだ毛を吐くことができますが、普通うさぎは嘔吐をしないため、毛玉の飲み込みを防ぐため、週一度ほどブラッシングが必要になります。

小動物用やウサギ用のブラシが販売されていますので、そちらを用意しましょう。グルーミングスプレーもあると良いです。ホーランドロップを抱っこした状態でハンドグルーミングを行った後、毛並みの流れに沿ってブラシをかけます。

ブラッシングと聞くと面倒くさそうに感じるかも知れませんが、かわいいうさぎと触れ合うスキンシップの時間と考えれば、かけがえのないひとときですよね。

img@ウサギのスリッカーブラシ

飼育環境

ホーランドロップは室内飼いが多いと思いますが、まずケージを用意し、直射日光のあたらず湿気の少ない部屋の壁際などに置きます。うさぎが静かに落ち着いて眠れる場所を確保しましょう。ケージの中には、給餌用（牧草・ペレット）の容器と給水ボトル、そしてトイレを忘れずに設置してください。

一般的にうさぎの過ごしやすい環境は、温度は18～24度、湿度は40～60％といわれています。夏にはエアコンをかけて部屋を涼しくし、冬にはケージに毛布をかけたり、ペットヒーターを導入するなどしましょう。暑すぎたり寒すぎると病気の原因になりますので、適温の維持を心掛けることが大切です。

img@うさぎのスッキリおそうじケージ

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ホーランドロップの特徴は？

ホーランドロップは、垂れ耳を特徴に持つうさぎの中で、特に小柄な品種です。身体がコンパクトで小さいのは、小柄な「ネザーランド・ドワーフ」との交配が祖となっている影響があります。おっとりとした見た目とは裏腹に、筋肉質な体格を持ちます。「ネザーランド・ドワーフ」同様にチャーミングな顔つきがキュートです。

体重1.8㎏を越える個体も多いですが、ラビットショーで評価を受けるには、1.4kgほどの体重が理想的とされています。

ホーランドロップの性格は？

ホーランドロップは、人懐っこく穏やかな優しい性格をしており、飼いやすい品種といわれています。人馴れしやすく、抱っこや撫でてもらうことが好きな仔が多いようです。欧米では「アニマルセラピー」で用いられる小動物にホーランドロップが選ばれることもあるそうですよ。

とは言っても、動物ですので個体差がありますし、オスメスによっても少し性格は違うようです。わんぱく、好奇心旺盛、甘えん坊など、どんな性格であっても、その子の個性を愛してあげたいですね。

ホーランドロップの名前の由来は？

「ホーランド：Holland」は、英語でオランダを意味します。「ロップ：lop」は、うさぎの垂れ耳の品種に付けられる名前です。例えば、垂れ耳のうさぎは「ロップイヤー（ラビット）」とも呼ばれます。

ホーランドロップの品種の歴史は？

ホーランドロップは、大型で垂れた耳を持つうさぎ「フレンチ・ロップ」と、小型で人気種の「ネザーランド・ドワーフ」、大きな垂れ耳を持つ「イングリッシュ・ロップ」などを交配させ、生まれた品種です。

オランダのうさぎブリーダーが、垂れ耳で小さい体のうさぎを誕生させようとしたのがきっかけです。失敗を重ねながら、何度か試みを続け、今の「ホーランド・ロップ」の品種が生み出されました。「ホーランド・ロップ」は、現在では「ネザーランド・ドワーフ」と並び、ペットうさぎの人気の種類となっています。

うさぎリング

ホーランドロップの寿命は？

うさぎの寿命は一般的に5年～10年ほど、平均で7～8年です。ホーランドロップの寿命も例に漏れず、他のうさぎと同じくらいといわれています。一方、昔に比べてペットの飼育環境がよくなっていますので、飼育下のうさぎの寿命は年々伸びています。10年を超える長生きな個体も珍しくありません。ギネス記録によると、19歳近くまで生きたうさぎもいます。

ホーランドロップを迎えたら、愛情を注ぎ、適切な飼育環境の下で育て、ストレスを与えず、病気になったら獣医の指導のもとで治療を受けさせることが大切です。それらを守ることで、うさぎはより長く生きることができるでしょう。

ホーランドロップの値段は？

ホーランドロップの値段は、50,000円～80,000円の価格帯が多いようです。うさぎの販売を取り扱っているペットショップやうさぎ専門店などで購入できます。

ホーランドロップに似た垂れ耳のうさぎがそれよりもっと安い値段で販売されていることがありますが、その場合は純血統種ではなく、垂れ耳の品種を指すロップイヤーラビットであることが多いので注意が必要です。

ホーランドロップの里親募集はある？

インターネットでのコミュニケーションが発達した現代では、ネット上の掲示板やウェブサイトでホーランドロップの里親募集を探すことができます。ただ、血統書などは付きませんので、ロップイヤーの他の垂れ耳のうさぎの種類と混同してしまわないよう、注意が必要です。

ホーランドロップを譲り受けた後も、育成経過などを報告したりと、里親として連絡を取らなくてはいけなかったりするため、ペットショップなどで購入することに比べると制約も多いことがあります。どのような経緯でペットを飼うにしても、最後まで責任をもって育てる気持ちを持ちたいですね。

まとめ

ホーランドロップの特徴や性格、飼育方法や値段まで。その魅力を交えて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

もふもふとした丸く小さい体に垂れた耳、うさぎの中でも特に可愛らしい見た目をしていますから、人気な品種であることも納得ですよね。ホーランドロップを飼いたいと感じた人も多いのではないでしょうか。うさぎと一緒にいる生活は、きっと素敵ですよね。

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