世界一大きいうさぎフレミッシュジャイアント

うさぎが巨大化してでかい！？世界で一番大きなうさぎの種類「フレミッシュジャイアント」の紹介です。

うさぎと言えば可愛らしい小動物のペットとして人気があり、その体も小さいイメージがありますよね。でも中にはすごく巨大なうさぎもいるんです。それは日本では珍しい「フレミッシュジャイアント」という最大の品種です。大きい動物と聞くと、自然と気持ちがわくわくしますよね。

うさぎなのに信じられないくらいにでかい、大きい！世界最大級のうさぎ、フレミッシュジャイアントの画像、その歴史や生態、性格や値段、魅力などを紹介します。

フレミッシュジャイアントとは

フレミッシュジャイアント（Fremish Giant Rabbit）とは、カイウサギの中で最大の品種の一つとされているうさぎで、いわゆる「巨大うさぎ」としてSNSで度々話題に上がる動物です。数あるうさぎの種類の中でも、まるで犬のような大きな体型をしていることが最大の特徴です。

フレミッシュジャイアントは、肩の後方から尾の付け根まで続く背中のアーチが「マンドリン」の形をしており、光沢のある密度の高い毛皮を持っています。

フレミッシュジャイアントの体重は平均7㎏ほどで、最大で10㎏ほどになると云われています。世界記録によると、最も長い胴体を持ったうさぎの体長は1.3mです。

フレミッシュジャイアントには幾つかの愛称があります。紳士のように従順な性格にちなみ「ジェントル・ジャイアント（Gentle Giant）」と呼ばれたり、ペットやショーのほか、肉や毛皮、そして繁殖など、様々な目的を持つうさぎであることから「ユニバーサル・ラビット（universal rabbit）：普遍的なうさぎ」とも呼ばれます。

日本での知名度は高くありませんが、大きいうさぎということでインパクトがあり、度々注目を集める人気の品種です。

垂れ耳うさぎのネックレス

フレミッシュジャイアントの歴史や由来

フレミッシュジャイアントという名称は「フランダースの巨人」という意味です。

フレミッシュジャイアントは、ベルギー北部（フランダース）で生まれ、食用の肉と毛皮を取るため16世紀には既に飼育されていたと云われています。Steenkonijnというベルギーに古くからいるうさぎの品種と、パタゴニアンという既に絶滅したヨーロッパのうさぎの品種の繁殖によって誕生したと考えられています。

最古の記録では、1860年頃にフレミッシュジャイアントが誕生したとも記されています。

フレミッシュジャイアントの品種の基準については1893年に書かれました。うさぎの中でも古い品種であるフレミッシュジャイアントは、他の様々な品種の祖先であり、有名なものでコンチネンタルジャイアントやベルジアンヘアーがあります。

フレミッシュジャイアントは19世紀半ばにベルギーからイギリスへ輸出され、1890年代にアメリカへ輸入されました。大きな体は食肉用のうさぎとして重宝されました。

古くから主に食肉用として飼育されていたフレミッシュジャイアントですが、1910年頃から各地の小さな家畜ショー（Livestock show）で注目を浴び始めました。今日ではラビットショーでも人気の高いうさぎの品種の一つであり、愛玩用の動物として家庭や観光地で飼育されることが一般的となっています。

画像＠Shcaroline（wikipedia）

小粒でかわいい！うさぎネックレス

フレミッシュジャイアントは世界最大級の大きなうさぎですが、こちらのアクセサリーは女性の胸元を飾る小さなうさぎのネックレスです。特徴的な長い耳とキュートなうさぎのフォルムが愛らしいジュエリー。うさぎ愛好家に人気です。

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フレミッシュジャイアントの性格は？

フレミッシュジャイアントは従順で温厚な性格をしています。海外では人と触れ合い心を癒すペットセラピーの動物として様々な施設や家庭で飼われています。

フレミッシュジャイアントは人との接触に対して寛容的な傾向がありますが、無責任に扱われると恐れを抱き、他のうさぎと同様、時に攻撃的になる可能性があります。

フレミッシュジャイアントの寿命は？

うさぎの寿命は5～8年ほどで、長い個体で10年を生きる仔もいます。フレミッシュジャイアントは大型種ですので平均寿命はこれより若干短めといわれています。

フレミッシュジャイアントの値段や販売は？

日本では、ネザーランドドワーフやホーランドロップなどの小型のうさぎのペット需要の方が高いため、大型のフレミッシュジャイアントを販売しているショップはそれほど多くみられません。タイミングが合えばお気に入りのフレミッシュジャイアントと出逢えることでしょう。

フレミッシュジャイアントは、7万～17万円の値段で販売されています。希少性の高さもあり、うさぎの価格としては高めとなっています。

うさぎリング

フレミッシュジャイアントを観たい、会いたい！

フレミッシュジャイアントはとても大きいうさぎですので飼育が大変です。ペットとしては飼えないけど、会って見てみたいと思う方も多いのではないでしょうか。

フレミッシュジャイアントは動物園や、観光牧場で飼われていることがよくありますので調べてみるとよいでしょう。うさぎと触れ合いを楽しめる施設もありますよ。

フレミッシュジャイアントの飼い方は？

フレミッシュジャイアントは大型種のうさぎですので、もし室内飼いをするためには広い家でないと難しいかも知れません。一般的には、牧場などの広い敷地の屋外を利用して柵内や小屋で飼育されることが多いです。いずれにせよ、ケージやクレートはうさぎ用ではなく、犬用など大きめのものを用意する必要があります。

うさぎの食事は主食に牧草を与え、高栄養のペレットや野菜なども適量与えます。フレミッシュジャイアントは食事量がかなり多いため、他のうさぎに比べて食費がかさみます。あらかじめ覚悟しておきましょう。同じように、大型種は排泄物についても量が増しますので、トイレ掃除も大変な傾向があります。

また高齢うさぎになった際は介護が必要になりますが、大型種はその点においても世話が大変ということがあります。

画像＠Stamatisclan（wikipedia）

フレミッシュジャイアントは病気になる？

大型のうさぎは通常サイズのうさぎに比べて足に負担が大きくかかってしまうため、足の裏に皮膚炎ができてしまう「ソアホック」という病気にかかりやすいです。この病気にならないためには、フレミッシュジャイアントが肥満にならないように気を付けたり、爪切りをする、硬い地面ではなくマットを利用するなどの対策が考えられます。

まとめ

世界最大級のうさぎは、温かくて、もふもふ感もたっぷり。（重いけど）ぎゅっとした時の抱き心地がとてもよくて、ふわふわです。優しい性格のフレミッシュジャイアントはペットセラピーでも活躍していて、人と親しみのある動物です。小さいうさぎもかわいいけど、大きなうさぎにしかない魅力も感じさせる素敵な動物ですよね。

うさぎの中でも特に大きな体をした品種フレミッシュジャイアントの特集記事をお読みいただき、ありがとうございました。