桜の花言葉は怖い?悲しい?種類別の意味
桜の花言葉は怖い?悲しい意味がある?「私を忘れないで」の由来や恋に関する話など。桜の花言葉を品種や種類別に紹介します。
春の季節を象徴する花、桜(さくら。英語でチェリーブロッサム)。ピンク色で満開に咲き誇る桜の花々は、日本人が好きな花では人気ランキング堂々の一位です。お花見をはじめ、日本文化と日本人の心に深く根付く、美しく綺麗な花ですね。
今回は、気になる桜の花言葉を調べました。
桜の花言葉
桜の花言葉は、「精神の美」「優美な女性」です。
これらは桜の全体的な花言葉です。それぞれの意味や由来について解説します。
精神の美
精神の美、この花言葉については諸説あります。
一つ目は、日本の事実上の国花でもある桜、日本人の精神性や品格を象徴する花に相応しく、その美しさを心に込めた言葉です。
二つ目は、春の刹那に咲き散る桜、満開に咲く優雅な美しさ、そして散り際の潔さ。表面的な美麗さだけでなく、凛とした強さを感じさせることから。
三つ目は、後にアメリカ合衆国の初代大統領となったジョージ・ワシントンの幼少期の逸話にちなみます。ジョージは、父が大切にしていた庭の桜の木を切り倒してしまいました。父に問われた際、嘘を付かずに正直に打ち明けました。父は「勇気のある行動に価値がある」と、息子を許しました。桜の木のストーリーに由来したという説です。
※画像は、アメリカ首都ワシントンD.C.のポトマック河畔の桜並木です。明治末期、1912年に日本の当時の東京市長から桜が寄贈され、日米友好や平和の象徴として愛されています。毎年3月末~4月の桜シーズンでは、桜のイベントが開催され、人気スポットになっています。
優美な女性
優美な女性は、淡紅色に咲く桜の美しい花姿を、しとやかな女性に例えた花言葉と考えられます。
柔らかく優しい印象を与える桜色の花、その可憐な自然は、人の心を優しく包み込むように癒します。優美な女性は、桜にぴったりな花言葉ですね。
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英語での桜の花言葉
英語での桜の花言葉は、「精神の美」がスピリチュアルビューティー「spiritual beauty」、「優れた教育」がグッドエデュケイション「a good education」です。
これらは前述したジョージ・ワシントンの逸話に由来します。
桜の花言葉は怖い?
フランスでは、桜の花言葉は「私を忘れないで:Ne m’oublie pas」です。
これは、恋破れて別れることを選んだ男女の心情を表した、と云われています。
1年の内、ほんのわずかな時間だけ華麗に咲き誇り、あっという間に散っていく桜の儚い姿から。別れや切なさなど、失恋を重ね合わせたのかも知れませんね。恋愛大国フランスらしいともいえる花言葉ですね。
桜の花言葉が「怖い」という噂は、「忘れないで」という言葉の重みからくる印象のようです。実際は、別れた恋人との思い出を大切にして前を向いて生きていく、「私を忘れないで」という花言葉は、ポジティブな意味として捉えることができます。そう考えれば、素敵な花言葉ではないでしょうか。
種類別に知りたい桜の花言葉
桜には沢山の種類があるのをご存じでしょうか。花言葉も、桜ごとに違いがあります。種類別に桜の花言葉の一覧です。
ソメイヨシノ(染井吉野)の花言葉
ソメイヨシノの花言葉は、「純潔」「優れた美人」です。
ソメイヨシノとは、サクラといえば一般的にこの品種を指すほど、日本で最も多く植えられている桜です。江戸時代後期に開発され、染井村の人によって育成されたこの桜は、サクラの名所である吉野山にちなみ、「吉野桜」として売られ、その後「染井吉野」と命名されました。
ヤエザクラ(八重桜)の花言葉
ヤエザクラの花言葉は、「しとやか」「豊かな教養」です。
ヤエザクラとは、八重咲きに花を咲かすサクラの総称です。ボタンザクラ(牡丹桜)とも呼ばれます。ソメイヨシノなどの花びらは5枚で一重咲と呼びますが、通常10枚~130枚ほどの沢山の花びらを付ける桜を八重桜と呼びます。一重咲の桜より、ふわふわとした可愛らしい見た目をしており、華やかです。
ヤマザクラ(山桜)の花言葉
ヤマザクラの花言葉は、「あなたに微笑む」「高尚」です。
ヤマザクラとは、日本の固有種で、野生種のひとつです。野山に咲く野生のサクラ全般を指してヤマザクラと呼ばれることもあり、品種との混同に注意が必要です。
ユフザクラ(冬桜)の花言葉
フユザクラの花言葉は、「冷静」です。
フユザクラとは、4月のほか、11月から12月の間に開花時期のある珍しい桜です。冬にも咲くことからこのような名前が付けられたんですね。
カワヅザクラ(河津桜)の花言葉
カワヅザクラの花言葉は、「思いを託します」です。
カワヅザクラとは、一重咲きで大輪の花を咲かせる桜です。花びらは紫紅色。早い時期で12月に開花することもあります。
シダレザクラ(枝垂れ桜)の花言葉
シダレザラクの花言葉は、「ごまかし」です。
シダレザクラとは、枝が柔らかく垂れてしまう桜の総称です。突然変異によって枝を硬く形成できないため、垂れます。独特の風情ある見た目が特徴です。
桜とは?桜の基礎知識
桜は、落葉広葉樹でバラ科サクラ属の総称。英語では、花を cherry blossom (チェリーブロッサム)、木を cherry tree (チェリーツリー)といいます。
「サクラ」は和名ですが、日本文化に深く根付く桜は海外でも有名で、グローバル化が進んだ昨今では、海外でも桜を「SAKURA」と表記する機会が多くなっています。このことからも国内海外問わず、桜は日本を象徴する花といえます。
通常、桜の開花時期は、3~4月頃で、5~10日ほどだけ花を咲かせます。一重咲、八重咲のものがあり、花の色は白、淡紅、濃紅などがあります。桜の品種は600種を超えるが、日本において最も植えられているのは「ソメイヨシノ:染井吉野」です。一般的にサクラと言えば、ソメイヨシノを指すことが多いです。
日本では春を象徴する代表的な季節の花であり、桜は俳句の季語です。4月は、入学式、卒業式、入社式、新生活の始まりなど、出逢いや別れが訪れるシーズンで、華やかさと共に一瞬で散る儚い桜は、日本社会の風土や日本人の美意識や精神性とよく合っています。
日本においては、満開の桜を観賞しながら酒を酌み交わしたり、歓談を楽しむ「お花見」は、老若男女問わず庶民に最も親しまれている風習の一つです。
桜は、日本人の好きな花ランキングで常に一位を獲得しています。最も愛されている花の種類の一つです。
まとめ
桜の花言葉、その意味や由来はいかがだったでしょうか。
日本人にとって親しみ深い花だけに、桜のことをもっと知りたいですね。古来から愛されてきた桜の花、この先の未来でも、きっとたくさんの人々の心を癒し、愛されつづけるに違いありません。桜の花言葉、「精神の美」に触発され、健やかに美しく、そして楽しい人生を歩んでいきたい気が沸きますね。
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