リスは、なつく?
リスをペットとして飼っているけど、中々なついてくれない。そんなお悩みを抱える飼い主の方は多いのではないでしょうか。
または、飼いたいと悩んでいるけど、リスがなつくか心配だから購入を迷っているという方もきっと沢山いますよね。
シマリスは懐きますか?その質問の答えについて、調べてみました。あわせて、リスのなつかせ方についても紹介していきます。
リスはなつきます
結論からいうと、ペットのシマリスは人間になつきます。
しかし、性格の個体差や飼育環境、そして飼い主との信頼関係が関わってきますので、必ず全てのシマリスがなつくとは限りません。
リスは愛情を持って適切に接してあげれば、ちゃんと人になつく動物なのですが、ひとつ前提条件があります。それは、できれば生後まもなくのベビーの頃から迎えて育て、子供の頃からしっかりと人に慣れさせてあげることです。大人になった個体を飼っても、なつかない可能性が高いです。
ただ、なついていたリスもタイガー期と入ると狂暴化しますので、注意が必要です。タイガー期については後述します。
シマリスの性格、特徴を知ろう
シマリスは、ネズミやビーバーなど、齧歯目(げっしもく)の仲間です。雑食性の小動物で、主に木の実や果実などを食べるほか、虫やカエルなども捕まえて食べます。
シマリスは、自然界では猛禽類(もうきんんるい:ワシ、タカなど)やイタチ、ヘビなどに捕食される危険のある動物です。そのため、生まれつき警戒心が強く、周囲の変化や物音に敏感です。動くはとても素早く、身の危険に対して敏感な性質を持っています。
また成体になってからは親から離れて自立して生活することから、単独行動を好み、縄張り意識を強く持っています。
一方、リスは人間の言葉を判別できるほど頭もよく、好奇心が旺盛で遊び好きという活発な一面もあります。
シマリスのなつかせ方
まず大切なことは、リスに恐怖心や不信感を与えないようにしましょう。人間のことを少しでも怖いと感じてさせてしまい、警戒対象とされてしまうと、なつかせるのがとても難しくなります。リスは自由奔放な動物です。むやみに怒ったりしないように気を付けてください。
まずこの場所が安全で、飼い主を敵ではないことを認識させ、おいしい食べ物をくれる存在だと知ってもらいましょう。そしてリスとコミュニケーションをとりましょう。一緒にいる時間が長いほど、人間に慣れてきます。
エサやおやつを手からあげたい時は、名前や舌打ちをしながら呼んでみましょう。手元へやってきてから食べさせてあげます。
さらに慣れてきたら、腕や肩に乗せながらエサをあげてみましょう。食いついたら、軽く撫でてあげてみてください。少しずつ触れるようになっていくかも知れません。なついたリスなら、自分からやってきて甘噛みしてきたり、お腹をくすぐらせてくれたりしますよ。
一緒に遊んだり、手元で接するときは、リスの反応をよく観察しましょう。決して無理に掴んだり、追いかけ回したりして、怖がらせないように注意しましょう。
仲良くなってなついてくれたら、とてもかわいいですよ。
シマリスのタイガー期
タイガー期とは、シマリスが冬眠に入る冬の前(10月頃~)から春先(~4月)まで、狂暴化する時期のことです。
冬眠のために集めたエサを守るため、気性が荒くなります。縄張り意識も強くなり、近づくと威嚇したりします。今までなついていたシマリスでも、不用意に手を出せば飼い主の手の指を血が出るほど噛んだりします。
これはシマリスが身の安全を確保するため、本能的に行うことですので、噛まれたからといって叱ったりしないように注意してください。
タイガー期のシマリスには無理に接しようとせず、最低限の世話だけにした方がよいです。世話をする時は、安全のために手袋をするとよいでしょう。
春頃になると、タイガー期も落ち着いてきます。
なお、ペットのシマリスは冬眠させないのが一般的です。冬眠に入ると、そのまま死んでしまう可能性があるためです。
シマリスの好きな食べ物は?
かわいいシマリスと仲良くなるためには、好物のエサやおやつを、たまには手から食べさせてあげましょう。
個体によって好き嫌いがありますが、一般的にシマリスに与えてよいものを紹介します。
■主食:リス用ペレット
■ナッツ:大豆、ひまわりの種、くるみ、どんぐり
■野菜:にんじん、レタス、小松菜、ブロッコリー
■果物:りんご、バナナ、ぶどう、ミカン
■その他:ミルワーム、無糖ヨーグルト
販売されているリス用のミックスフードやオヤツもおすすめです。与えすぎには気を付けてくださいね。