リスを飼ってはいけない?飼うのは大変?
かわいいリスの見た目や仕草に心惹かれ、ペットとして飼いたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。
でも猫や犬と違い、ペットとして飼うには少し珍しい動物ですよね。リスの飼育は大変だという噂も聞きます。
リスを飼ってはいけないのでしょうか?その理由について色々と調べてみました。
リスは外来種
リスといえば背中に縞々の模様を持っているシマリスの姿をイメージしますよね。
シマリスは日本にも野生の動物として生息していますが、実は北海道にしか住んでいません。このエゾシマリスは、捕獲が禁止されています。そのため、日本でペットとして販売されているリスは、全て外国産の外来種になります。
もちろん外来種というだけで、飼ってはいけない理由にはあたりません。
リスにもいろいろ種類がありますが、このうちキタリスやチョウセンシマリスは、要注意外来生物としてリストアップされています。万一、家から逃げ出してしまって野生化してしまった時に、生態系を乱したり、農作物を荒らしてしまう可能性があるためです。
外来種であるリスを飼うなら、野外へ逃げだしてしまわないように、飼い主が責任を持って管理する必要があります。
リスの飼育は大変?
小さいので飼いやすそうなイメージがあるかも知れませんが、リスは飼育が難しい一面を持つペットです。
犬や猫は、長い長い年月をかけて人間と良好なパートナー関係を築いてきました。人との共同生活にも馴染みやすく、なつきやすいですよね。それに比べてリスは、ペットとしての歴史がとても浅く、野性の心を多く残しています。
もし逃げ出してしまえば捕まえることは困難ですし、心を開いてくれるまで根気がかかります。いつまでも、なついてくれないということもよくあります。リスの自由奔放な行動に、飼い主が振り回されてしまうことも多いでしょう。
リスはもともと広大な自然の森の中で生活していますので、かなり大きめのケージを用意したり、室内を住みやすい温度や湿度にするなど、飼育環境を工夫する必要もあります。
リスはなつく?
リスはどちらかというと、人になつきにくい動物です。
小さな動物ですので、動きが機敏で警戒心が強いです。慣れていないと、ケージから出た時に部屋の隙間に隠れたり、壁を登ったり、家具や物などにイタズラしたり、暴れ回ったりと、動きもかなり素早いので、捕まえるのは一苦労になります。
活発な性格の仔が多いので、飼い主を噛むことも多いです。犬や猫のように、なでなでと好きなだけ撫でたり、抱っこしたり、優しく触れ合ったりするのは中々難しい動物です。
ただ、ベビーの頃から丁寧に面倒を見ていると、なつくこともあるといわれていますので、ペットとして飼うなら仔リスを選び、愛情をもって育ててあげるとよいでしょう。
なつくリスなら、自分から肩に乗ってくれたりもします。ただ、一般的には人になつくのが難しい動物といわれています。
リスのタイガー期
いわゆるタイガー化といわれ、リスが狂暴化する現象と時期のことです。
リスは冬眠する動物ですので、越冬の準備のため、秋の季節に餌を溜め込む習性をもちます。リスは、もともと単独で行動する動物で縄張り意識が高いのですが、タイガー期に入ると人に対して威嚇したり、噛んできたりと、狂暴になって攻撃的になる傾向があります。
そのため、多くの飼い主はタイガー期のリスに手を焼いてしまいます。
この時期のリスは本能的に自分の身を守るために行動しますので、飼い主はそれを理解した上で、一歩引いて見守ってあげる必要があります。
リスの動物病院は少ない
犬や猫の動物病院は沢山ありますが、リスを診てもらえるところは少ないです。
万一かわいい我が仔が病気になってしまった時、治療をしてもらえる獣医さんをあらかじめ探して見つけておくことが大切です。
近場に動物病院がなくて通うのが大変だったり、治療費が高額になってしまうケースも多いです。リスを飼うなら、その点も気を付けておきましょう。
でもリスはかわいい
とは言っても、リスはやっぱりかわいいですよね。
一緒に暮らしたい、触れ合いたいという憧れを持つのもとても分かります。
飼うのは大変ですが、リスを飼ってはいけない、ということは決してありません。ペットとして飼って良好な関係を築いているリス愛好家の方も沢山います。やはり最終的には飼い主が愛情と責任、そして根気を持って、どんな時でもペットを大切に育てていける気持ちがあるかどうかが大事ですよね。
リスは野生的で自立心が高いので、人間の言うことを簡単に聞いてはくれません。一匹の動物として尊重してあげたいですね。
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